チヌフカセで大切なことは海中で、魚に食べてもらえるように仕掛けを安定させる(馴染ませる)ことが大事です。ふらつくような食べにくいエサにはわざわざ食べに来てくれないのです。そのために適切に状況を把握しウキや仕掛けを使いわける必要があるのです。ここでは、ある程度想定される状況でウキの使い方を紹介しています。
目次
水深が浅い場合
水深が竿1本程度の浅場では、使用するウキはG2~Bが手ごろ。
最近はマキエが常時入ってる釣り場が多く、餌取りもオールシーズンいることを前提に仕掛けを組み立てなければならない。餌取りが少なく、オキアミが残ってるようであればG2サイズでもいい。しかし、餌取りが厄介なときは、練り餌の使用を想定してB程度のウキを使う。
仕掛けの潮馴染みを良くするために、ガンダマG2、ツケエを安定させるならG5~G6などハリスに1つ打つといいでしょう。
遠浅の場所で遠投が必要な場合
まず単体で自重が10g以上のウキが必要。遠投ポイントで注意したいのは、狙っている遠投ポイントで就餌するチヌが、どのタナでツケエを食うかである。
水温が17℃前後であれば、マキエでかなり浅ダナまで浮いてくれるが、水温が10℃前後の厳寒期なら、1定のタナでしかチヌは餌を追わないしむしろ居食いが多くなるので。遠投深場釣りなら、5B程度のウキに同号数の水中ウキをセットした仕掛けが有効だ。こうして底で仕掛けをしっかり安定させて撒き餌の中に置くことが釣るために大事になる。
テトラや障害物がある場合
テトラ周りはチヌから見ると、格好の隠れ家。釣り人から見ればチヌを掛けた後のやり取りにリスクが多い釣り場であるが、仕掛けを自然に落とし込んでいくにはカン付き浮きが面白い。沈みテトラや沈み瀬などの手前で仕掛けを張っても、カン付き浮きなら、仕掛けそのものを張るので、ウキの姿勢はそのままで前アタリがあればウキの傾斜角度でアタリが取れる。水深が竿1本程度なら00~G2、竿1~2本の水深なら3B~5Bを使い分けるといいでしょう。
藻場
藻場は厳寒期のチヌ釣りでは格好のポイントであるが、藻場と藻場のスポット、藻場の先端、藻場の切れ目、また満潮時になれば、藻場の上にも仕掛けを流すことになる。ウキはそれほど遠投性を重視する必要がないので、自重8g前後のG2~Bを使い、仕掛けはシンプルにする。
道糸とハリスは直結にして潮受け機能のあるストッパーを使い、ガンダマG3~G5ぐらいを使いをハリスに打ってアタリを訊くようにする。藻場の先端でチヌを掛ければ、一気にチヌを浮かさないと藻に突っ込むので、利き腕を大きく伸ばし上段の構えで竿を立てる。
風が強い場合
風が強いだけなら、ウキトップがフラットなタイプのウキの3Bなどを使用すれば、風波の影響を直接受けないし、厄介なラインコントロールもさほど気にならない。しかし、30m以上の遠投ポイントで風波の影響をまともに受ける釣り場では、ウキの自重が12g以上の遠投タイプのものが使い勝手がいい。
遠投深場狙いなら5Bクラスで仕掛けを重くするならいいだろう。これは道糸がサスペンドし風波の影響で仕掛けの落ちが遅くなるのを防ぐためでもある。
基本的に風の強い時は背風の方向になるように釣り場を選べば面倒なラインコントロールもしなくて済むので、あまり無理をしないことをおすすめします。下手をすればライントラブルや穂先を折るなどのトラブル回避にもつながります。