目次
水中ウキ特性
初心者がいきなりフカセ釣りで仕掛けを馴染ますのはなかなか難しい。そこで、一役かってくれるアイテムがこの水中ウキ。このアイテムが自動で海の中の潮をつかんで流れてくれて仕掛けを自動で馴染ませてくれる優れもの。水中ウキの特性や条件などを理解して使うことでより魚に近づくでしょう。
水中ウキの機能
水中ウキ使用する目的は、
- 軽いウキや仕掛けを狙ったポイントに飛ばすため。
- 上潮と中層の潮流がことなる場合や仕掛けが風波によって本来の潮流に影響を及ぼすとき。
- 複雑な潮流の場合にどの潮を狙うか、撒き餌が最も乗る潮に仕掛けを乗せる場合。
- 水中ウキを使用することで仕掛けの落とし込み加減を釣り人が自在にコントロールする場合。
- 狙ったタナまで仕掛けを落とし込み、その仕掛けに誘いを掛けて、ハリスの角度を作る。
- 餌取りが多い場合、仕掛けを早くポイントに落とし込む。
- 竿先からドン深の釣り場やサラシ場など攻略する場合。(水中ウキ沈み具合、水中ウキが潮流に当たる強弱によって仕掛けの投入地点や撒き餌の投入地点など設定しやすい)
水中ウキを使う条件
水深が竿1本以内の浅場のチヌ釣り場では、無理して水中ウキを使うことはないし、潮の動きがそれほど複雑でなければガンダマで調整できる。それでは水中ウキはどのような釣り場、条件で使うのが最も効果的なのであろうか。目安としては、
- 水深が竿1本以上で潮流が結構複雑に流れるポイント(上潮と中層では潮流が既に異なる場合が多い)
- 足下からドン深で攻めるポイントの見極めが難しい釣り場。
- 足下から急潮が飛ぶような本流で仕掛けが潮に馴染みにくい釣り場
- 風波によって本流となる上潮が逆方向に押されて本流に仕掛けが馴染まない場合など。
水中ウキを使わない条件
水中ウキを使わない、使う必要がない場合は、アタリウキだけのシンプルな仕掛けでいいわけだが、例えば、浅場で魚が食う場合、撒き餌にずっと水中ウキを必要としない場合は完全フカセの仕掛けでいい。
グレ釣りのようにガンダマや水中ウキが抵抗となって食いに著しい影響を及ぼすケースが考える。
撒き餌と仕掛けが同調しやすい緩流、ツケエの沈み具合が潮流に馴染んだ頃にアタリが出るという理想的な食いのパターンが見られる場合は、むしろ水中ウキの出番はありません。
タナを決めない釣りがトレンドの近年は、水中ウキを使用する人は少なくなった。しかしウキ自体は進化を続け、より高機能になっている。
特に波止場、沖堤防などではドン深も多く、2枚潮になり易いので初心者の方には、ポーチなどに何個か入れといて欲しいアイテムです。