それでは前回でエビ撒き釣りの必要な道具を揃えてもらったところでそろそろ実釣の解説に入っていきたいと思います。
ここでは、エビ撒き釣りの初心者や中級者向けによりエビ撒き釣りを楽しんで頂くためにハネの釣る方法を解説していきます。


ただし、この偶然をより高確率にすることは可能です。
それが魚を知ることです。
最低限の魚の行動パターンを知ることで、より釣果に繋がりやすく、結果が出やすくもなります。
そして、その先に爆釣と大型のスズキとの出会いがあるわけです。
目次
エビ撒き釣りでおすすめの時期は初心者でも狙えるシーズンは?(これから初心者がエビ撒き釣りをする前に知っておくべき事実)

初心者がハネを釣る為に知っておくべきことはそれは、圧倒的な情報とスピードが重要になってきます。魚は生き物で移動するからです。
ということは、「魚はずーと同じところにはいないというこになりますよね!!」
だからこそ活きた情報を収集することが大事になるのです。
なぜなら魚釣りは魚がいて初めて成立し当然!!魚の居てるところで釣りをする必要があるわけだから・・・・。
ただこれには重大な盲点が存在します。それは、既に他の釣り人が釣った魚は居なくなっていることに気が付いていないということです。

魚が5匹で回遊していたとすると1匹釣られた時点で、4匹になるのは分かりますよね!?ということは、人に釣られてしまうとあなたの釣るはずだった魚の数が減少する事実です。
そう。この釣りは隣の釣り人と競争であり、ライバルであるということです。
そして、この釣りは上手下手が存在し、上手な人は無意識に下手な人が頑張って集めた魚を釣っているという事実です。
残念ながら大半の方はこれに気が付いていない・・・・。(特に初心者は全く気が付いていない)
このハネという魚はアジやサバ、イワシのように無数には存在しているわけではなく、固体も大きいので数には限りがあります。
群れで回った来たとしても、1000匹や1万匹ということはなく、せいぜい数十匹程度がほとんどです。
その為初心者が釣ろうと思うなら誰よりも魚の居てる場所に先回りする必要があると思いませんか?
だからこそ魚の行動パターンを理解し誰も釣りしていない内に釣ってしまうのが効率が良く!!ライバルもいないので釣れる確率がグッド上がる可能性があるわけですね!!
エビ撒き釣りでおすすめの時期は初心者でも狙えるシーズンは?(ハネの行動パターン)

ハネは普段どのように行動しているかご存知でしょうか?
ハネにはある一定の生活圏を持ち、人間と同じように24時間サイクルで活動している事実。

そう思われても仕方ありませんが事実です。
さらに大型であれば大型あるほど、知恵があるので、生物的より人間的な行動を取っているような気がします。
いったいどういうことかというと、この魚は、沖合を青物同様に優雅にベイトを追い回すのではなく、どこかに住処を作りそこを拠点にある一定のエリアを徘徊しています。
まずハネが休憩所や住処として居つくには条件が有ります。
- まず住処の近くに餌場があること
- 影があり自分の姿を隠せるところ
- 流れが緩くのんびりできるところ
また、水温が上昇して熱くなると船底や浮桟橋の影、川の水が流れ込むところなどの少しでも涼しいところに移動し、寒くなると直射日光が当たり、水温が上がりやすいところや工場の温排水が流れ込む暖かいところに移動します。
極論は、彼らは彼らにとって快適なところで生活をしているのです。
そして彼らが回遊するときは、基本的に堤防や敷石などの壁沿いや海底にある駆け上がりに沿って泳いでいます。
彼らが沖合を泳ぐ時はベイトを追っかけまわしている時だけがほとんどです。
これらの情報からこれらかハネの狙うべき場所が見えてきたのではないでしょうか?
次に時間ですよね!?どのタイミングで食べているのか!?
- 満潮の前後1時間
- 干潮の前後1時間
- 夕マズメ、
- 朝マズメ
が良いと聞いたことがありませんか?
私にも実際のところ色々な時間に釣行した結果どれも当てはまるが、どれも100パーセントではないと思っています。
実際に全く関係のない時間帯に爆裂したりすること多々あったので・・・・。
正直。私にも分かりません。
ただ絶対に共通して言えることは、底潮が動いたときにスイッチが入って食べに来ています。
エビ撒き釣りでおすすめの時期は初心者でも狙えるシーズンは?(シーズン別)

ここからは、一番重要なエビ撒き釣りでハネを釣るをシーズン別で狙う場所と魚が泳いでいる層を解説していきます。
厳寒期(1月~3月)

猫も丸くなって車の下に入りたくなるこの時期。水温が最も低くなるこの時期は、餌取りも無く、アタリも少ない時期です。
特に北西風の冷たい風に水面が冷やされて、じわりじわり海水温が下がるのがこの時期。
いくら美味しいシラサを沢山撒いても、冷やされた海水温の傍には寄ってきません。
この時期は必ず背風にできる釣り場に行くようにしましょう。
また、この時期は餌のベイトが少ないので、甲殻類や虫、イナッコ、稚アユがメイン主食になります。
そいった餌になる物がたくさん流れてくる河口の傍を寝床にしていることが多いです。
私も大津川尻でかなり良い思いをさせて頂きました。
その時の記事が気になる方はこちらをクリック
さらに、この時期に餌を捕食できる体力のある魚が中心なので必然的に大きい魚が多くなります。私も70cmオーバーの大半がこの時期に釣った魚です。
基本的にこの時期の魚のタナは底付近の一択で大丈夫です。まず魚が浮いてくることはありません。また、居付きが多くなるので、魚が居付きそうな場所を狙うことをお勧めします。
この時期におすすめのポイント
- 川尻の河口付近(大津川尻、佐野川)
- 漁船や船が並ぶところ(岸和田水上警察、小松埠頭倉庫前)
- 水路や石畳の切れ目(忠岡木材コンビナート)
- 水深のある堤防(貝塚港や汐見埠頭)
春から梅雨まで(4月~6月)

水温も徐々に上がってきて魚の活性が上がるのがこの時期。エビ撒き釣りにとって一番いい時期になります。
餌取りも少なく中型から大型の数釣りが可能で、爆釣させやすいのもこの時期。

初心者がもっともハネに出会いやすいシーズンです。ここを逃すとここから一気に難しくなるので、ここでいい思いをしましょう。
この時期は魚も頻繁に餌を探すので、回遊がメインになりますが、もちろん居付きも狙えます!!
正直に言うと、どこでも釣れます。場所とか考えずに自分の釣りやすいところで、釣りましょう!!
おすすめポイントは
- 沖堤防(岸和田一文字や武庫川一文字)
- 水路(北水門や地蔵浜の水路)
- 河口(大津川尻や佐野川)
- ベイトが多い湾内(汐見埠頭や貝塚港)
- 台船や浮桟橋の影(小松埠頭倉庫前)
魚のタナは基本的に底付近から1ヒロ上くらいまで釣れることが多くその近辺を狙うと良いでしょう。
沖堤防などは魚のコンディションによっては浮いてくることがあるので注意しましょう!!
夏場(7月~9月)雑魚が多くなる時期

可愛いサイズやアジ、ミニ青物がシラサを食いにやってくるシーズン。
大本命のハネは沖でベイトを追うようになり、なかなか釣れないのが夏場。
さらに日中はもはや修行としか言えない。熱さとの戦いです。
魚も基本的に涼しい時間帯の早朝のマズメや夕暮れマズメに当たることが多くなります。
魚のタナもベタ底か水面付近の超浅タナのどちらかが多くなります。
割合は底が6で水面が4です。それも水面が4になるには条件も存在し、ベイトが水面で騒がしい状態か近くに天井の壁がないと水面まで出てこないので注意が必要です。
中途半端な中層付近では、別の魚の餌食になることが大半です。だからこそ難しくこの時期のエビ撒き釣りは初心者にはおすすめできません。
おすすめポイント
- 忠岡木材コンビナート
- 汐見埠頭
- 岸和田カンカンコーナン裏
とにかくこの時期は雑魚が多く、本命もベイトばかりを追ってなかなかシラサを食べなくなるので、1匹釣れればいいかと思うくらいが丁度いい。
また、本命は釣れないが大型のチヌなどは活性が良く、浮いているチヌが突然にシラサを食べにくることも多いので、チヌ狙いをしても面白い。

もし、チヌ狙いをするなら浮いているのが見えていてウロウロしているチヌを狙ういい。
最初はシラサを見向きもしないが、だんだんシラサを拾うようになります。
晩秋(10月~11月)に向けてどんどん良くなってくるが12月になる激減

10月になると雑魚も徐々に減少し本命が混じるようになっていきます。
初心者の方はこの時期に始めると雑魚を釣りながらハネ釣りの勉強ができ上達も早くなるのでおすすめ。
この時期はなかなか本命の数釣りが難しく、春のような爆釣が少ないがマズメにセイゴの群れがあるのでアタリには困らない。
また、魚のタナもバラバラで浮いていたり、浮かなかったりとさまざま、さらにどんどんと水温が減少していくので、良い状態の日は短く、12月に入ると雑魚のアタリも消えて、夕マズメにセイゴが食う状態になる。
基本的にタナの設定は底付近だが稀に浮いている固体もいるのでたまに上タナを狙うのも面白い。
こうなると、本命の時間帯は、昼過ぎ~夕方までや朝から昼の間と魚の出勤時間がマズメではなくなってくることもあるので、注意が必要だ!!
おすすめポイント
- 忠岡木材コンビナート
- 大津川尻
- 泉佐野食品コンビナート
- 佐野川
まとめ

私自身この釣りに関しては非常に長く釣りをしてきているがまだまだ分からないとこだらけです。
毎年のように魚が賢くなってきていると感じる日々です。
良いシーズンを除いては、初心者にはだんだん敷居が高い釣りになってしまいうのではと不安になる。
前まではセイゴは、一度食いつくと餌を離すことはなかったが・・・・。
今では、セイゴですら違和感があれば餌を離す始末だ。
もちろん大きい魚も違和感を感じれは餌を離すし、ライバルがいなければ、餌を見極めようとさえしてくる。
非常に賢くなっているのだ・・・。
また、居付きの主クラスになると影や障害物から出ることがなく、逃げ方を熟知しているようにさえ感じる。
こうなってくると明らかに上手な人と下手な人の差がどんどんひらいて上手な人の独り勝ちが増えてくることは間違いなしです。
皆さんもエビ撒き釣りを勉強して波止の英雄になってはみませんか?