シラサエビとブツエビの違い(特徴の違うエビの種類別使い方)

皆さんはシラサエビとブツエビの違いってご存知でしょうか。

私も実はシラサエビを飼育するまでは詳しくは知らなかったことです。

魚が釣れれば、餌のエビなんて釣り人からしたらどれも同じようなエビ。

ところが、このエビの使い方を熟知している者と知らない者では釣果に大差が出ることが分かった。

テストで試したのがフィッシングロードのメンバーで釣りユーチューバーのあきり氏とファゾムプロスタッフの最高顧問。

同じフカセ釣りで、どのように釣果に影響が出るのかを調べれてみれば驚く結果になり、正直ビックリでした。

知ってると知らない人の釣果の差にここまで⁉。

右がユーチューバーあきり氏の釣果

  • ヒラセイゴ 5匹
  • セイゴ 1匹 (ストリンガーから脱走)
  • グレ 1匹
  • ガシラ 1匹
  • オオモンハタ 1匹(私が釣った奴を上げたもの)

左がTINUOの釣果

  • ヒラセイゴ 5匹
  • キビレ 2匹
  • マチヌ 1匹
  • ソイ 1匹
  • グレ 2匹
  • メバル 1匹
  • ガシラ 1匹

およそ2倍の釣果になり大きい魚も総取りできる大事な知識になる。

二人の共通点はエビの種類が分からず、どのエビも同じように同じガン玉を打つだけのワンパターンな釣り。

こっちはエビによってガン玉を調整し直して、正確なタナをキープし続ける繊細な釣り。

大事なことは使用しているエビによって釣っているタナが変化するということだ!!

なぜなら、ブツエビとシラサエビでは生息地が全く違い、食性や性格も違う!!

そんなエビ達が海水の中に入ると当然だが全く違う行動をする。

活性の高い魚は活きたエビを求めて、追いかけて餌を食べるが、活性の低い魚はわざわざ追いかけまわさない。

そんな時に釣果に差が出てくる知識だ!!

目次

シラサエビとブツエビの違い(ブツエビの特徴)

シラサエビとブツエビの違い(ブツエビの特徴)ミナミヌマエビ

ブツエビは基本的にヌマエビ系が売られている事が多い。

おそらく淡水域で採られたエビで2cm~3cm程度のミナミヌマエビとヤマトヌマエビが主だ!!

ヌマエビ系の特徴は淡水域生息していることが多く、エビも非常小粒で大きくても2cmくらいのエビがほとんど。

ヌマエビ系は基本的に雑食だが好んで海苔や藻主食とし、自分に付いた藻なんかも食べている。

夜に餌を探して動き出し昼間は水中の岩石や水草などの影に潜む。

捕獲する時は夜に出かけるとエビが隠れ家を出てくるので狙い目!!

バクテリアが水質のお掃除屋さんなら、ヌマエビは実物するゴミを食べ続ける水槽のお掃除屋さん。

もちろん、肉食系ではないので、エビを食べる時は、既に死んでしまい腐食の始まったエビを食べている。

基本的に活きたものを襲って食べることはない。

水温への適温も1~30度程度と幅広く水面が凍るほどでも生き延び、風通し良いところなら30度を超えても大丈夫。

ところが、急激な水温変化には耐えられないので水温変化には弱い。

水槽で屋内飼育の場合は急激な水温変化はすくない、屋外でも日陰で飼育すると良いだろう。

ただし、蚊が卵を産みボウフラが湧いて、蚊の巣窟にならないように注意が必要。

これらから非常に飼育がしやすいエビになっている。

飼育寿命が1年ほどで淡水で繁殖できるため、複数個体を上手く飼育すると水槽内でドンドン繫殖する。

場合によっては繁殖のし過ぎには注意が必要なほど、ヒーターを付けない水槽では春から秋にかけて、ヒーター付きなら年中繁殖する事ができる。

成体でない16mmくらいのエビでも抱卵することがある。

小魚と飼っている場合は孵化直後の稚エビが捕食され易いので、水草や石などの隠れ家を作ると良い。

また、気づくことはなくともフィルターなどの濾過器では稚魚吸い込み防止のスポンジや、スポンジフィルターが必要になる。

ヌマエビの行動パターンは海水が入っている水槽だと非常に水面近い所を泳ぎ、休む時も、一番水面に近い所で休憩している。

また、休憩している時も外敵要因(スジエビ、小魚)の目から避ける為に水草の中に隠れたり、水槽の角の隅っこじっとしている。

ただずっと淡水域で生きてきたヌマエビは海水には弱く3日くらいで死滅する。

ただし汽水域エリアで生き抜いたミナミヌマエビは体長が5cmくらいになり、海水でも平然と生きている。

釣りでブツエビを使用する場合はシャクル必要はない、水質の違いにより、ショック死するエビが多いので、そのまま沈む。

狙うタナも底付近を狙いすぎると隠れてしまうことが多く魚に見つけてもらいにくい、最低でもタナしっかり切ること底から50cmくらいから上を狙うようにしましょう。

撒き餌も撒いたところからあまり泳げないので、刺し餌と同じところ撒くようにするか、撒いたところを流すようにすると良い。

シラサエビとブツエビの違い(ブツエビの特徴)ヤマトヌマエビ

ブツエビを購入するとたまに混じっているのがこのヤマトヌマエビで、ブツエビの中でもひと際大きくなるエビ。

体長3cmを超える個体のほとんどがヤマトヌマエビであることが多い。

特にミナミヌマエビとの違いは体長の大きさ以外にも見た目に違いがり、最も特徴なのが側面にある赤い斑点だ!!

ヤマトヌマエビはその体格からもそうだが食欲は旺盛でコケ取り能力もミナミヌマエビの3倍くらいの掃除人だが、餌がなくなると普通に小さいヌマエビなども襲う。

基本的にコケを好んで食べているだけ、食欲旺盛な雑食エビなので小魚にもちょっかいをだすエビです。

そして、ミナミヌマエビとの唯一の違いはヤマトヌマエビはヌマエビ系でありながら実は産卵後に海に下り成長して帰ってくるエビ。

その為、海水に放りこまれも全然平気で、すぐには死にません。

というか普通に生きていけます。

もし、ブツエビ購入したなら、真っ先にサシエサ候補です。

エビブクの中でまずはヤマトヌマエビを探して、小さいカゴに分けておくと非常に便利になります。

先ほども書いたがヤマトヌマエビは餌が無くなれば、ミナミヌマエビを襲い捕食します。

そうなると共食いから水が濁り、他のミナミヌマエビ達が一気に弱り始めるので、出来れば分けた方が得策。

分けたい時にオススメのエビクーラー

DAIWAのエビクーラーは中に大小ネットが入っており、サシエサと撒き餌を分けやすいそうになっている。

非常に便利なので、オススメである。

やはり、中でエビが掴んで休める所があるのとないのでは弱って水が濁るスピードも変わってくる。

そういった所も気を付ければより長く元気な良いエビを使用できる。

ヤマトヌマエビもサシエサにする時はしっかりと底を切るようにしましょう。

使用の仕方はミナミヌマエビと一緒で良いですが、日中は物陰やすみに隠れやすいのでタナの意識は浅めを意識して使用すると良い

その為、ガン玉は・・・・・・・。

無料で教えることではないので、細かいところはアルティメット版後半で詳細を書くことにします。

飼育による繁殖についてですが、ヤマトヌマエビを繁殖することは非常に難しくなる。

特に川から海に下り、やがて川に帰って抱卵する。淡水だけでは大きく成長出来ず。

淡水でないと抱卵しない特徴を兼ね揃えているので繁殖は難しい。

ところがヌマエビ系には珍しく非常に強いエビで足腰もしっかりしてる

その為、脱走も多いのがこのエビの特徴。足腰がしっかりしているこのエビはエアポンプのホースを伝い、ガラス蓋の隙間から脱走していく。

ヤマトヌマエビは卵から生まれると直ぐ海に近い汽水域エリアで生活する。

その後、大きくなるにつれて川を遡り川の上流~中流域エリアで暮らすようになる。

そのため川の流れに逆らって歩いて来なければならないのです。

そんな過酷な条件に耐えて生き抜いたエビは寝ている間にガラス蓋の隙間をしっかりふさぐことで脱走は防げます。

また、脱走させない工夫は蓋だけでなく水槽の環境がヤマトヌマエビにとってどうかをしっかり再確認すると良い。

  • 水槽内に天敵はいないか
  • 餌が足りているか
  • 水質が悪化していないか

などを再確認してみよう。水質は良し悪しはエビの死骸が赤くなって死んでいないかなどみよう。

この場合。水槽の水が弱酸性ではなくアルカリになっている可能性があります。

アルカリになるのは、エビのフンや死骸をバクテリアが酵素によって分解するのだが、分解が追いついていないと起こる原因の一つだ。

その時は純粋にバクテリアの数を増やす液体があるので水槽に入れてあげると良いだろう。

この1本で水の白濁りもアルカリだった水槽の水も弱酸性になってエビも快適に過ごせます。

シラサエビとブツエビの違い(シラサエビの特徴)

シラサエビとブツエビの違い(スジエビの特徴)

シラサエビと言われるエビの正体は実はスジエビで琵琶湖産である湖産エビの総称で言われることが多い。

普段私達が使用しているスジエビはいったいどんなエビなのか・・・・。

体長はオスで3.5cm、メスで5.0cmほどで、メスの方が大きくなる。

身体には黒褐色帯模様が各所に入り、和名のスジエビもここからきているのだ。

生きているときは身体はほぼ半透明で内臓なども透けて見えるが、瀕死になったり、死ぬと身体が白くなる。

川や池などにも生息するがまれに汽水域エリアや海岸エリア付近の浅い海にも生息していてる。

海や汽水域エリアで沢山生息しているスジエビのほとんどがイソスジエビやスジエビモドキがほとんどだ!!

昼間は石の下や水草、抽水植物の茂みの中にひそみ、夜になると動き出す夜行性。

藻類や水草も食べるが基本は肉食で水生昆虫や他の小型甲殻類、貝類、ミミズなど様々な小動物を捕食する。

大きな個体はメダカなどの小魚も襲う獰猛な性格。魚やエビの死骸なども食するが、エサが少ないと脱皮仕立ての弱い個体を狙って共食いを始める。

そんなスジエビだがやはり、汽水域で生活しているだけあって海水にも強く、一時的に水面を泳ぐが徐々に沈んでいく。

底付近でも泳ぐことが多く、水槽内でも、ずっと休んでいる個体は少ない。

そのために、底付近を狙っても、割と泳ぐことが多く、底に張り付いたりすることが少ないので、底から30cmくらいのタナから上までを狙うようにすれば魚の標的になってくれやすい。

スジエビを撒く時はしっかりとシャクルか気絶させる必要がある。

海水でも元気に泳げるスジエビはそのまま撒いてしまうとバラバラに散ってしまう。

それでも魚は付近を探しまくるので、最終的にはサシエサまでやって来るのだが、沢山の魚を集中して釣りたいのなら同じところに貯まるように撒く必要がある。

そのために一時的にエビの動きをとめる為にシャクって気絶させる必要があるわけだ。

シラサエビとブツエビの違い(スジエビモドキの特徴)

そして、私が思うに最強のシラサエビになるだろうと思ったのがこのスジエビモドキ。

このエビを使用するとエビ撒き釣りの概念が覆る可能性がある最強クラス活き餌だ。

何が凄いというと、ほとんどエビを撒く必要がないエビで、尚且つ魚にとっていつも目にし、いつも餌として捕食している為に自然に撒き餌が出来てる。

私もこのエビを使用して驚いたのは、全く撒き餌をしていないのに、魚が違和感なく餌を捕食し、どれも丸のみなのだ!!

いったいどういうことかというと、このエビの生息地にその秘密があったのだ!!

体長も4cmほどで手長エビより大きくなく、汽水域や内湾の静かな海に生息しているエビなのだ。

スジエビ同様で夜行性で日中はカキの隙間やテトラの隙間などで隠れていることも多いが夜になるとエサを探して活発になる。

そうなると水面近くまで上がって餌を食べにくる。

食性は雑食だが肉食を好んで食べる。同じようにゴガイや小魚も襲いかかり食べる獰猛。

水槽のような狭い空間で飼育するとエビの餌よりも共食いする方が好きなのではというくらいの肉食なのだ。

  • このエビの凄さはまず海水では弱らない。
  • エビの大きさも丁度良く。
  • 大型魚にも発見されやすい。
  • そして、基本的に大型魚も狙って探して捕食してるエビだけあって離される心配が全くない。
  • 周りに同じようなエビが生息している為、同調にこだわる必要がないということだ

ただ残念な事もある。このエビはまず購入では手に入らない。

基本的に生息しているのがほぼ海に近い河口エリアや湾内にいてるため、湖産エビに混じることがほぼないのだ。

この最強エビは自分で獲ってくる必要があり、獲れるエビも少量がほとんどで刺し餌程度しか手に入れることが難しい。

スジエビとスジエビモドキの違いはほとんどない。

ただ海で獲れるスジエビのほとんどがスジエビモドキかイソスジエビでイソスジエビは体長が7cmにまでなる大型スジエビなので、海でとれた4cmほどスジエビはほとんどスジエビモドキと考えてよい。

サシエサとして使用する場合はスジエビと全く真逆の使用方法で、扱いを間違えると、とんでもない地雷にもなる。

この地雷の沼にハマったのが最高顧問で、基本的に底にデカイ魚を狙うものの・・・・。

底を釣り過ぎて、魚のほとんどをスルーしてしまい、私に根こそぎ釣られてしまう。

実はこの時の釣果は最高顧問も一緒に釣りをしていたのだが、全くいいところ無しで撃沈しています。

この時の私が釣っていたタナは最高顧問のはるか上のタナを釣り、このスジエビモドキを魅せる事に意識して釣っていた。

このエビの特徴は底に潜りやすく、通常のスジエビよりも深い所で隠れようとする。

そのためにこのエビを魅せれるタナにしっかり調整することが必要だ。理想は魚の目線より20cm上くらいが丁度良い。

シラサエビとブツエビの違い(まとめ)

シラサエビだけでも非常に奥が深いですね。

大型魚も釣れる。青物も狙える。

こんなハイスペックな活き餌はないように思えます。

是非、シラサエビで大型魚を狙いましょう!!

ABOUTこの記事をかいた人

元釣具〇ン〇ン波止、磯専門営業販売スタッフで釣堀田尻のスタッフもしていました。皆さんにより良い釣りを楽しんで頂くをモットーに始めました。 皆さんの釣りのサポートになれるようがんばります。