最近チヌのフカセ釣りをメインにするようになり、特にスリットで釣りをする事が多く、チヌ競技スペシャル3の0.6号50ではスリットのマッスルチヌとの攻防が厳しく、もう少しパワーを欲しいと思った。
普段はグレ竿を使用していたのですが、グレ竿だとオーバーパワー過ぎて、魚を釣っても楽しくない。
そこで、出来ればチヌ竿でスリットからマッスルチヌを強引に引き出せるパワーが欲しくなり、前々から気になっていたチヌ競技スペシャル4に注目。
特にチヌ競技スペシャル3の時は操作性と軽快が非常に気に入っている、丸1日竿を振っても疲れないところは最高だった。
それならば、新たにモデルチェンジし、前作よりも操作性と粘りとパワーがアップしたというチヌ競技スペシャル4ならどこまでいけるのかと思い購入に至りました。
ここでは、チヌ競技スペシャル4を去年でたブラックトリガーや前作のチヌ競技スペシャル3、兄弟機種であるグレ競技スペシャル4との使用感や比較した時にどうなのかを
実際に使用して、考察しました。
(これはあくまで、個人の感想なので参考程度にして下さい)
目次
がま磯チヌ競技スペシャル4(メーカーの製品説明)

競技の名を冠するモデルとして操作性を徹底的に追求したモデル。
操作性を向上させるため、細身で軽く、張りがあり、持った感じもダルさを感じさせないものを目指し設計・開発しました。
シャンとした使用感だが、魚が掛ればチヌ竿らしく胴まで綺麗に曲がる調子です。
具体的には各継番素材全域にわたり「TORAYCA(R)T1100G」をメインマテリアルに採用し、軽量化を図るとともに張り感を持たせながら荷重に対して元竿まで素直に追従する調子を実現。
さらに「ASD(アクティブサスデザイン)」の採用で、各継ぎ目の段差を減らし、よりスムーズな応力伝達をさせることで美しく曲がり、粘りとパワーを発揮します。
穂先には高強度高感度スーパートップⅡ搭載。
ガイドはチタンIMガイドを採用。
糸抜けの良さを優先しています。
リールシートは操作性重視でコンパクトに握れ、固定力に優れたスクリューフードタイプのオリジナルシートを採用。
タフライト仕様で軽量化を図っています。
![]()
べたつき防止処理を元竿にまで施し、自在のラインコントロールを実現。デザインにもこだわっています。
![]()
まるで自分の手のように扱える細部までこだわった競技特化型のラバーフィットスリムシート(タフライト)を採用。
![]()
闘争心を掻き立てるデザインをエンドグリップにも配置。
いかなるロッドアクションにも対応する握りやすさを実現。
ラインナップ
0号
軟調子ですが軽快な操作性を持ち、手返し良くしかも繊細に攻めることが可能です。0.6号
あらゆる釣法や仕掛けに対応。オールシーズン使えるオールラウンドモデル。1号
大型対応モデル。胴まで粘り込み、しなやかに浮かせるパワーを備えます。
1.25号
藻場など障害物周りの大型狙い対応。パワーモデルながら叩かせず浮かせます。
がま磯チヌ競技スペシャル4(実釣動画)
- 釣行場所 大浜埠頭付近
- 釣法 エビ撒き釣り
- 釣行時間 どちらも 夕マズメまで
釣果
- ババタレ 数匹
- セイゴ 数匹
- 良型キビレ 1匹
- サバ 多数
今回購入したチヌ競技スペシャル4はスリットなどの障害物で使用する目的で購入したチヌフカセロッドなので、実際にスリット形状の釣り場をメインに釣行に出かけました。
実際に良型キビレが掛かった時はサバと一瞬勘違いするほどのパワーで、やり取りもほとんどなく、魚を浮かせてくれる剛腕。
また、グレ竿だと魚が竿を叩くのですが、ほとんど竿を叩かれることもなく素直に魚が浮いてきた印象です。
どちらもスリットなので、もっと慎重なやり取りが必要になるのですが、竿の溜めだけで魚の遊動ができ、すぐに魚をスリットから引き離すことが可能でした。
- 釣行場所 夢舞大橋
- 釣法 エビ撒き釣り
- 釣行時間 夕マズメ~半夜釣り
最初のマッスルチヌのやり取りに時間が掛かっているのは、チヌを掛けた瞬間からスリットに逃げ込まれて、ハリスを擦っている状態だった。
ハリスが擦っているのが穂先からゴリゴリ感が伝わる、穂先の敏感さは、やり取りでは大きくアドバンテージになる。
また、この竿の良さは前作のような先調子ロッドだが、前作よりずっと溜めが効く竿なので、これ以上ハリスを擦られないように竿を海中に突っ込みながら、徐々に魚の体力を奪うことができる粘り強さとだ。
まるでアテンダー2のような使い心地に全体的にシャープな竿の張りが竿の操作性を上げている。
細ハリスでも非常に安心感のある竿だと確信できる。
がま磯チヌ競技スペシャル4(ブラックトリガー0.6号53と比較してみた)

ブラックトリガーとチヌ競技スペシャル4はチヌ竿の中ではどちらも先調子タイプであるが、遠投に特化しているブラックトリガーの方が、自重のある棒ウキなどは非常にキャストがしやすい。
先が太い分キャスト精度ではブラックトリガーの方が楽に精度良くキャストできた。
竿自体のバランスは若干に先重りがブラックトリガーにあるがチヌ競技スペシャル4も同じくらい先重り感はあるので、そこまで変わらないが、竿の粘り強さと胴に入ってからの強さは明らかにチヌ競技スペシャル4の方が上だと確信できる。
竿の曲がり幅がチヌ競技スペシャル4の方が大きいが、ブラックトリガーとハリスに優しい方はというと、1.5号~1.2号のハリスを使用するとどちらも同じくらいの感覚の優しさ。
沈め探りや穂先でアタリを取る釣りは穂先感度が高いチヌ競技スペシャル4の方がブラックトリガーに比べると沈め探りのような釣りの場合なら上です。
値段もそんなに差がないランクの竿同士なので、どちらも特徴を持った竿と考えると甲乙つけ難いので購入を考えるなら見た目の好みか、一番良く行く釣り場に竿を合わせる方が良いかと思った。
遠浅のポイントや渚などの釣り場が多い場合はブラックトリガーがの方が良い。
チヌ競技スペシャル4は簡単に言うとポイントを選ばない先調子タイプの竿で使い手を選ばないで悩んで決められないならチヌ競技スペシャル4を買えば間違いは少ない。
がま磯チヌ競技スペシャル4(グレ競技スペシャル4の0.75号53と比較してみた)

グレ競技スペシャル4とチヌ競技スペシャル4はグレ竿とチヌ竿の違いくらいの違いくらいしか変化がありません!?
見た目はただの色違いでグレがゴールド、チヌがレッドメタルとどちらも質実剛健のようなデザイン。
グレ競技スペシャル4は前作3よりも操作性は若干だが柔らかくなっており、前作のようなビンビン感はなくなったが、粘り強さは大幅にアップされていて、竿で溜めが効くようになり魚とのやり取りが非常に楽なった。
当然だがハリスにもかなり優しくなっているで細いハリスも使いやすい。
チヌ競技スペシャル4も全く同じ感覚で使用でき、質実剛健は健在。チヌ競技スペシャル4も前作より先が柔らかくなったぶんが先重りするが、粘り強さは前作のチヌ競技スペシャル3とは比べ物にならない強さは驚きが出るところ。
グレ竿のような強さではなく、竿全体で受け止めてながら魚を浮かすので魚が怒りにくく、余計な突込みがなくやり取りがスームーズになる。
グレ競技スペシャル4だと極細ハリス0.6号を使用した場合にアワセ切れや、少しでもやり取りをミスればハリス切れも多い。
チヌ競技スペシャル4だとドラグ調整を怠らなければ、竿を溜めるだけで、0.6号でも良型チヌを浮かすことができる優れもの。
確かにグレ競技スペシャル4よりパワーは劣るが、竿の溜め幅はチヌ競技スペシャル4の方が上だと断言できる。
もし、グレ競技スペシャル4とチヌ競技スペシャル4のどちらかで悩んでいるなら、極細ハリスを使用するかしないかで判断すれば良いと思う。
最低ハリスを1号以上で使用するならグレ競技スペシャル4、極細ハリス0.6号前後のハリスも使用したいのであればチヌ競技スペシャル4の方が合っている。
下の動画はグレ競技スペシャル4の竿の曲がり動画です。
がま磯チヌ競技スペシャル4(チヌ競技スペシャル3の0.6号50と比較してみた)

チヌ競技スペシャル3の良さはなんといっても穂先までビンビンの先調子タイプ。
その軽快な竿の振り抜き感や持ち重り感は全くなく、一日振っても疲れない竿。
私も、最近購入した竿の一つで、ホントは紀州釣り用に購入した物の、非常に使い勝手の良さで気に入り、今ではフカセ釣りからエビ撒き釣りと多方面でも活躍させている。
ただ、弱点もある。一番の欠点は粘り強さがないことだ!!
竿で溜める幅が小さく、胴に入ってからの引き上げる力で魚を浮かせるより、竿の3番くらいで魚を操作する方が浮くのが早いのだ。
どちらかというと使い手を選ぶ竿(テクニカルロッド)に近い仕上がり、その為に細ハリスになればなるほど、魚とのやり取りに不安に駆られる。
スリットや障害物周りでは細ハリスを怖くて使えない。
そういう不安からチヌ競技スペシャル4の方を購入、期待していた先調子はやっぱり無くなって、前作より先重りする感が・・・・・。
手元にずっしりと来る感覚あり、グレ竿並みに重い。
ただ、魚を掛けた時の浮き上がりの速さには驚きを隠せないくらい早い。
前作のチヌ競技スペシャル3よりパワーと竿の粘りは各段に上がって竿の強さは実感できる。
良型キビレをの引きをサバか!?とか43cm良型マッスルチヌを40cm以下と小さく見積もってしまうくらいです。
先がビンビンの先調子と軽快さを優先させたい方はチヌ競技スペシャル3。
総合力ならチヌ競技スペシャル4を購入をオススメします。
下の動画はチヌ競技スペシャル3の竿曲がり動画です。
がま磯チヌ競技スペシャル4(アテンダー2の0号53と比較してみた)

アテンダー2の真骨頂はなんと言ってもどこまでも曲がる粘り強さ、それは魚に取ったらデカイゴムを引っ張ってるような感じになり一気に体力を奪う。
魔性の竿。数釣りをするのではなく、ただひたすら細ハリスで大物とのガチンコ勝負ができる釣り味を楽しみ、また獲れる竿がアテンダー2の凄みだ!!
確かに、チヌ競技スペシャル4は今回のモデルチェンジで大幅に粘り強さとパワーをつけたが、アテンダー2ほどではない。
だが、競技というだけあって、操作性は圧倒的にチヌ競技スペシャル4のほうが良い。
これは使用する人が竿に何を求めるのかで決まると思う。
どちらも甲乙は付けられないと判断。
総合的に釣りを楽しみたいなら、チヌ競技スペシャル4を釣り味と大物を意識するならアテンダー2で良い。
下の動画はアテンダー2の竿の曲がりを撮影しています。