チヌフカセで釣れない時の原因と対処法

今回はチヌフカセで思うように釣果が上がらない人向けに釣れない時の原因とその時の私なりの対処法を解説しようと思う。

ただ、あくまで私個人の経験を基にしているので必ずしも正解ではない、魚釣りは時と場合で攻略法がいくつもあり、臨機応変に対応していくことが最も重要である事を覚えてほしい。

固定観念は捨てて欲しい。

チヌは常に底にいるからずっと底タナしか狙わないとか、ネリエは釣れる気がしないなどの勝手な思い込みがこのフカセ釣りでは致命傷しかない。

魚釣りに答えは一つではなく常に無数に存在する。

その答え合わせは魚が釣れた時にしか分からない。

だからこそ、どんな手段を使ってでも魚を釣る事を意識して欲しい。

目次

チヌフカセ釣れない時の原因と対処法(釣り場選定ミス)

釣りれない原因の8割はここで決まってしまう超重要ポイントになるのが釣り場の選択だ。

特に初心者がやってしまいがちなのが、釣り場の現在の情報も取らずに思いつきで釣行に出かけて魚が居ないのに釣りして釣れないと嘆いてる人が多い。

これは初心者だけでなく私の釣り友も何回説明しても自分本位の釣りをして、魚をないがしろにして釣行に出かけてるので、良い釣果を聞いたことがない。

私も良く誘われるのですが、完全に行きあたりばったりで、釣友に場所を決めさせた時は私ですら良型を1匹拾うのに四苦八苦。

なので、彼から誘われた時は場所選択の根拠を聞いてから行くかどうかを決めています。

大半が根拠がなく思いつきなので、断ることが大半ですが・・・。

釣行の際は必ず情報を取るようにしよう。

また初釣行で情報がない場合はできる限りの情報集めること。

インターネット等に情報が出ているなら本命の釣果が上がっているかどうかの確認は最低レベルでしてほしい。

ストラクチャーの種類や、餌場になってそうな所を探し、本命のチヌが泳いでいないかもチェックする。

個人で通っている釣り場があるなら釣りのデータを取るようにしよう。

潮、天候、水位、時間、タナ、食べたエサなどの細かい所までしっかりとデータにしておくと、色んな事が見えて、何処に行けば魚が居てるかも明確になる。

次に大事になってくるのが餌取りの量。

注意すべき餌取りの魚群

第1位 コサバ (大群の群れが多い場合は私なら竿出さない。)

この魚は、とりあえずなんでも口にするので、餌で交わすのが難しい魚。酷い時はコーンや活きさなぎですら食ってくるので、ほぼ釣りにならない。

初心者、中級者はサバが港内を群れで泳いでいるの確認したら竿を出さない方が無難である。

競技の場合とかどうしてもサバを相手しなければならない場合はボイルLLや練り餌を使用して、サバが食べきらす、刺し餌を離しやすい状況にするとタナに落ちやすくはなる。

第2位 ボラ・クサフグ (クサフグが大群に居てるとこでは私は竿を出さない)

なぜ、クサフグいると竿を出さないかと言うと、答えは非常に簡単です。

クサフグにとってチヌは非常に怖い天敵なんですよ、そのクサフグが堤防の際に臆病にしておらず、平然と餌を探しながら泳げるという事は彼らにとって天敵がいてない証拠。

そんなところで竿を出しても本命がいないので釣れません。

どうしても釣りたいなら、徹底的に撒き餌を入れてチヌが寄ってくるのを待つしかない。

(ただ待ったからいって必ずチヌがやってくるわけではないので要注意)

寄ってくればフグが堤防際に寄ってきたり、撒き餌の付近に寄って来なくなる。

ボラも何故厄介かというと、撒き餌に寄って来たボラがウキの周りをうろつき仕掛けをヒレで引っ掛けていくなどの邪魔をしてくれるだけでなく、オキアミ迄食ってくれる始末。

ボラ自体はマキエワークで交わせるのだが、撒き餌の消耗が激しいので実は大量で群がっているポイントではチヌの釣果は伸びにくい。

マキエワークによって作ったポイントがボラ避けの撒き餌の所為で分散される。

肝心な本命のチヌ自体も分散されてしまい釣果が伸びなくなる。

(あまりにもボラがうるさいポイントなら移動を検討しても良いだろう)

次は自分で選択した釣り場の潮の動きと風向き、水深等が分かるならできる限り調べていくと撒き餌や刺し餌の用意もしやすくなる。

チヌフカセ釣れない時の原因と対処法(釣り座の選定ミス)

釣り座も実は釣れない原因の一つに入ってくる。

ただ広い波止場や堤防、長いテトラ帯にでも、A級とB級が存在し、釣果にもかなり差ができる。・

ポイントの見極めは潮が流れた時の潮目のできかたに注意する、潮目ができるパターンは潮同士がぶつかるか、底に変化がある場合だ。

波止場や堤防の場合は潮目の辺りでカケアガリが出来ていたり、テトラの切れ目や敷石の切れ目があり水深が変化してることが多い。

チヌも水深の変化しているところを生活回遊ルートとして利用しているので積極的に狙うと良い。

潮目が入って堤防にぶつかり潮筋になっていたら潮が入る場所に釣り座を構えて、潮目の切れ目を狙うと回遊の魚は根こそぎ釣ることは可能。

これが俗に言う。潮上から潮下を釣るという事です。

また、他の釣り人が何処を釣っているかもよく見て置くと良いでしょう。

特に上手い人がいれば、釣り座とどの辺りを釣っているかなどよく見ておくとよい。

後は単純にストラクチャーについている魚を狙う時に極力障害物を狙い撃つことができるようになると、アタリは出やすくボウズも減少させやすい鉄板の釣り座になります。

浮桟橋、支柱周り、台船、船底などがチヌが良くつくポイントなので、ピンポイントで狙いやすい釣り座をとり釣りをするように。

もし、釣り座を誤ったかもと思った場合はサッサ移動してみよう。

(ストラクチャーに付く魚は基本的に居つきだ!!その為数に限りがある。ある程度釣ってアタリが遠のいたら場所移動をしながら新しい魚を釣りに行った方が数が伸びやすい)

厳寒期でもないのに釣り開始して1時間くらいで、餌すらも取られないなら、場所移動を考えても良いだろう。

私が場所移動する時の判断は、全体を見渡して、潮の変化が一番著しく、でも泡が動かない所や近辺で一番深いところ探して、ポイント移動を決めている

チヌフカセ釣れない時の原因と対処法(攻めるポイントが間違っている)

当然だが狙う場所が分かっていなければ、魚は思うようには釣れない。

狙う場所の基本は上でも書いたように常に何かしら変化のあるところが狙うべきポイントになってくる。

できる限り撒き餌が流れないで貯まるような場所が良いが、回遊狙いならあえて流れがある所で、回遊してきた魚を狙い撃つと良い。

初心者には餌を溜めて釣る方が簡単で本命も狙いやすい。

港内でストラクチャー付近に餌を溜めて1匹を確実に狙うようにすれば、釣れるようになる。

撒き餌も底に貯まりやすい配合材のかなり重たい比重の餌を使用して、しっかりとポイントを作れば1匹、2匹は拾えるようになる。

慣れてきたら回遊狙いで水路エリアや、水門、運河、潮通しが良い沖堤防、磯などで釣ると大釣りや大型の数釣りが楽しめる。

ただし回遊狙いをする時は、厳寒期ではなく水温が安定している秋や春の桜が散ってからの乗っ込みシーズンに狙うようにしないと浅い場所では回遊すらしない事が多い。

ところが、排水口や工場排水などで温かい水が流れ込む所は例外なので、そういった所も狙ってみると面白いぞ。

人間の目から見えていないだけでかなりの数のチヌが居ついていることが多いので爆釣も結構ある。

大体の人は水深をみて浅すぎるから排水口などを直撃する人は少ないので、大穴狙いが当たると排水口狙いにハマるくらい楽しめる。

(工場排水が流れる所は水深が異常に浅い所も多いが、冬場などは温排水の為、温かい所を求めて大チヌの溜まりばになることが多い。)

水深より暖房の効いた温かい場所が冬の大釣り、爆釣ができるポイント。

腹も減っているので餌を見れば見境なく必死で餌を食べてくれるので、簡単に大チヌが釣れる。

このようにあくまで一例を出したが、その他にも似たような場所があるので、良く海を覗いてみると良い。

夏の日中は船底や浮桟橋の影に隠れていたりととにかく見えているチヌを狙うと色々な事が勉強できる上に魚の行動パターンと何に対して警戒しているのかも分かる。

このような魚を狙い釣ることができるようになると、色々な意味でかなり成長ができるので練習と思って是非狙って釣ると良い。

チヌフカセ釣れない時の原因と対処法(撒き餌の投入点が間違っている)

特に流れの無い場所では、撒き餌をウキに直撃すれば、ある程度の同調するだろ。

ところが流れがキツイ川や水路、水深の深い沖堤防などは上潮と底潮の動きよって撒き餌の溜まる位置が変わるので計算しながら撒く必要が出てくる。

もちろん同調していない餌は食いつきは非常に悪いが、全く食わない訳ではない。

チヌはそこまでシビアではないのである程度でも良い。チヌがよってきて食い気があれば刺し餌と撒き餌が同調してなくても向こうから追っかけてまで餌に食いついてくれるから気にするな、だいたいで良い。

だんだん分かって来てからピンポイントで撒き餌を打てるようになれば良い。

撒き餌を狙いどうりに撒くことができるようになったら流れのある所を狙っていこう。

撒き餌を思い通りに撒けないのはかなり致命傷になる事が多くなる。下手をすれば自分自身で魚を全く別の所に寄せてしまう危険性があるので注意が必要。

初心者は流れの少ない港内でワンドのような池みたいな釣り場で、ウキをめがけて、近い所に撒き餌を撒けるようにしっかり練習することをオススメする。

そして、出来るかぎり、同じ所に徹底的に撒き餌を同じ所に溜めて、一か所にポイントを作る事が出来れば、1匹、2匹くらいなら造作もなくチヌが釣れるようになる。

この時の配合剤も比重の重たいものを使用して撒き餌を作成すれば、タナを底付近に決めつける事ができ、底タナに餌をしっかり貯める事が出来れば、チヌフカセ初心者でも簡単にチヌ釣りが成立する。

まだチヌをフカセで釣った事がない人はこの時期に釣りをしてみるとよい。

晩秋には数は減るものの大チヌが喰ってくることも多いので今がチャンスだ。ただし、12月初旬には一気に魚の食い気が減退するので釣るのが難しくなります。

なるべく水温が18度から16度までに釣りをすると良い。

数釣りを狙うなら20度前後が一番釣れる。

チヌフカセ釣れない時の原因と対処法(仕掛けのセットミス)

折角魚が寄って来ているのに、自分で釣れなくしている原因の一つがこの仕掛けだ。

実は、撒き餌としっかり合わせた仕掛けにしないと撃沈する。

撒き餌が煙幕拡散型なら軽い仕掛けで基本的にタナは浅いタナ、底に溜めるなら重たい仕掛けでタナのキープ力を上げる仕掛けで釣りを組み立てる必要がある。

まずは自分の行くポイントがチヌがどのように生活してるポイントかを見極める必要がある。

堤防の際までやって来てカキやイガイなどを食いにやって来てるチヌはあ非常に浮きやすく、好戦的になので餌を食いやすい。

ところが、チヌの影もない場合や浮桟橋の影でじっとしているチヌは臆病風を吹かせてなかなか餌に食いつかない事が多い。

浮いているにもかかわらず、実はエサが底まで着底してじっとしないと喰わないこともある場合もある、常に魚の事を意識して釣りを展開しないと釣果に差が出る事を意識が必要だ。

その為に仕掛けを調整する必要が常に出てくる、撒き餌と合わせながら、自分がどのタナを狙いたいのか、魚のコンディションでアタリの出方が変わるので注意して浮きを見ておく必要がある。

例えタナを浅く切ったとしても魚のコンディション次第ではフグのような渋いアタリを見せてウキが完全に沈まないアタリも非常に多い事を意識しておこう。

フカセで沢山釣る釣り師はウキが消し込まないアタリを捉えていることが多い。

実は私自身もその一人で消し込まないアタリも掛けに行く事で釣果を伸ばしている。

おそらく普通にしていたら、2,3匹が限界だがアタリとは言えないようなアタリもしっかりとらえる事で釣果も飛躍的にアップする。

疑わしいアタリは全て合せよだ!!

チヌフカセ釣れない時の原因と対処法(タナの設定ミス)

タナの設定を間違う事もチヌが釣れない原因の一つだ。

先ほども言ったがタナの設定は作った撒き餌の配合の仕方で全てが決まる。

底タナにしっかり貯める配合剤で底タナに届くように作っているなら間違いなく底付近だが、撒き餌を煙幕型拡散タイプなら、タナは確実に底付近から上げる必要になる

これは煙幕を気にしているので常に上を向き、下を向かなくなるその為に、魚の目線より上にタナを設定する必要があり、ここで、底タナにタナを設定してしまうと魚の目線より下にタナを設定してしまうので魚がエサを見つけられなくなり、魚に刺し餌が届きにくくなる。

そういった意味でもタナの設定は非常に大事で、魚を漁師みたいにボコボコ釣る人はこのタナ設定が非常に細かい。

それは常に魚の食いやすい所にサシエサを置くことで、魚に食い気を催すことで釣果に繋げることが大事になる。

どんな時も固定観念が釣果の邪魔をし、臨機応変こそが莫大な釣果に繋がりやすいことを忘れないで欲しい。

常に状況は変わり、それに順応する形でついていくことが大事である。

チヌは底タナの固定概念ここで捨てさろう。状況次第では矢引きで釣れる魚ですよチヌは!!

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元釣具〇ン〇ン波止、磯専門営業販売スタッフで釣堀田尻のスタッフもしていました。皆さんにより良い釣りを楽しんで頂くをモットーに始めました。 皆さんの釣りのサポートになれるようがんばります。